ドルステニア・ギガス

和名
ドルステニア・ギガス
学名
Dorstenia gigas
別名
ドルステニアの王様(#^^#)
英名
Socotra Fig, Socotra Fig Tree
分類階級【目科属】
バラ目クワ科ドルステニア属
原生地
ソコトラ島固有種 (イエメン) ※インド洋に浮かぶ島 ◎平均最高気温27℃~34℃、平均最低気温17℃~24℃ 平均年間降水量258ml
樹高
野生下では樹高2m~5m 幅50㎝~150cm

国内栽培では成長は比較的ゆっくりです。
多くの場合、鉢植え栽培されます。
樹勢
◎遅い

ドルステニア属の中では、成長は比較的早い方です。

樹高の高さや幅は数値的には年間でゆっくり伸びる感じですが、
全体的な質感や見た目のボリュームの変化はしっかりとした栽培環境では体感できます。
耐寒性
◎弱い

耐寒性は10℃以下になったら取り込む必要があります。
晩秋は落葉し、気温が下がると一気に株が傷み負担がかかります。

落葉させ、新芽を展開させない温度帯で管理する場合は、水やりをかなり抑えてください。

最低気温15℃、最高気温20℃位の暖房をつけているお部屋での管理では、緩やかに成長します。
耐暑性
非常に強い(日本国内で栽培する場合、ほとんど心配はありません)

最近浜松は40℃を超える日がありましたが、全く暑さによる弊害はありません。
※遮光されない直射日光の当たる環境で管理しても葉焼けなどはしません。
長く室内で管理し、日照量の多い5月から8月にいきなり屋外管理すると傷む可能性はあります。

気温が高い(特に成長が進む夏時期)と、用土がすぐ乾きやすいです。
日照要求量
◎非常に多い

一年を通じて、遮光されない直射日光の当たる環境で栽培する必要があります。

日照が不足すると、徒長してしまう場合があるため、注意が必要です。
栽培難易度
◎少し難しい(栽培中級者以上の方向け) ◎植物を初めて育てる方でDMいただければ、アドバイスさせていただきます。 
水の要求量
夏時期は水を良く吸い、気温の高い時期は雨ざらしの環境で問題ありません。乾燥に強いですが、成長してくるとコーデックスの仲間としては比較的用土が乾きやすい方です。
希少性
◎レア植物 年々安定的に種子を輸入できなくなってきています。 今後実生苗はより希少となり、大きく育った株はどんどん値が上がることが考えられます。 将来的には自家生産予定。
備考
※ドルステニア・ギガスの用土配合は自生地の環境により
多くの植物とは異なり(ph5.5~ph6.0程の弱酸性の用土を好む)、
中性付近(ph6.5~ph7.2)を意識しての配合を推奨します。


※phは中性7を基準に、数値が低いと酸性、高いとアルカリ性になります。

特徴

ドルステニア・ギガスは、インド洋のガラパゴスとも言われるソコトラ島の固有種で
ドルステニア属の中では大型になり、
独特な個性豊かで美しいフォルムの樹形、希少性、栽培する楽しさ等から
非常にコアな人気がある植物です。

年間気温を10℃以上かつ、直射日光の当たる環境を用意でき、
ルールを守っていただければ、栽培はそこまで難しくありません。
※愛情とまめさが大切です。

需要が多いため、余剰が出た際にネットショップやイベント等で販売させていただいております。

栽培情報

①用土配合と肥料について

日本と比較して5分の1程の降水量の地域に自生しているため、しっかり水はけを確保する用土で育てる必要があります。

ドルステニア・ギガスは中性~弱アルカリ性の石灰岩のある岩場の環境に自生し、
栽培では生育を考慮し、※酸性の強い用土を使用せず
中性付近の用土(ph6.5~ph7.2推奨)ので管理する必要があります。


※phは中性7を基準に、数値が低いと酸性、高いとアルカリ性になります。
※中性付近に設定したのは、有用微生物が活性しやすく、肥料の吸収効率など含めて成長の結果が良く、この結論に至りました。
過去にph8前後での環境での対照栽培もしております。


◎赤玉土6割+完熟牛糞堆肥4割をベースに、くん炭を1割~1割5分、パーライトを1割程混ぜた用土で栽培可能です。
基本用土はphの低い鹿沼土よりも、弱酸性でもよりphが中性に近い赤玉土やサバ土を推奨します。


常滑の焼成赤玉土など多孔質の用土やアルカリ性のくん炭(多孔質)を混ぜることにより、
肥料持ちを上げながらも用土のphを中性付近に安定できます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユニークグリーンでは、粗めなサバ土(ph6.3~6.5)、菌床完熟牛糞堆肥(弱アルカリ性)をベースに、
くん炭、オリジナル特殊資材、パーライトを使用して栽培しております。

水はけを確保するための用土として、川砂や日向土でも良いですが、
物理的にも団粒構造を維持しながらも
phを中性前後に維持させやすい、弱アルカリ性の完熟牛糞堆肥を使用しています。

控えめに追肥しており、肥料持ちも意識した配合にしています。

水を与えると数秒たまりますが、すぐに用土の底から流れ出るほどの用土配合です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


一般的には、山野草の用土のように
水をかけ続けても、全くたまらずに流れて抜ける用土配合で栽培されることがことが多いです。

定期的に(長くて2年に一度)用土替えまたは鉢増しを行っていただける場合、phの酸性化をそこまで心配する必要はありません。


市販の水はけの確保されたバラの土や観葉植物の土に
くん炭を1割~2割程混ぜたものでの栽培可能です。(ph中性前後になるのを意識する)

しっかり根が呼吸をしやすい様、気層を確保しながら水はけの良い用土で
団粒構造のある用土配合が理想です。


②水やりについて

年間通して、一度の水やりは鉢底からたっぷりこぼれだすほど与える必要があります。

※一度に水を与える量が少ない場合は支障が出ますが、
たっぷり与える分には問題ありません。(冬時期などの低温期も)


③水やりの目安の頻度

☆12月~2月:1週間~2週間に1回、またはほぼ断水(新芽が出ない温度帯での管理の場合)

用土の表面が白く乾いた場合も、軽く掘り用土が湿っていたら与える必要はありません。
※冬時期の水やりは、迷ったら翌日以降に行うようにします。

芽が展開しない冬時期は成長が止まり、比較的乾燥を好むことを意識し
この時期の水やりは控えめにしてください。

本格的な冬が始まる直前まで屋外管理をしている場合は
雨や寒い日が近い日には水を与えないようにします。
連日続く雨の場合は、水やりを直前にしていた場合は軒下などに取り込むのをお勧めします。

※暖かいお部屋で管理する場合は、冬時期も新芽も展開し生育するため、用土が乾いたらたっぷりと与えます。

室内管理の場合は日照不足の状態になりやすいため
必ず直射日光の当たる環境で管理する必要があります。

☆6月~9月:毎日~2,3日に1回 ※鉢に合った大きさの株の場合、真夏日や猛暑日は毎日与えてください。

◎暑さの続く時期は迷ったら、水やりをする形で問題ありません。

気温が25℃以上の晴れた日は
用土の表面が乾くと、すぐに全体的にも乾きやすくなります。


☆3月~5月、10月・11月:3日~1週間に1回

用土の表面全体が乾いて1日後を目安に与えます。

樹勢に応じて、調整する必要があり
寒い際は与える必要がなく、
の場合、この時期も
迷ったら与えず、翌日以降にすることをお勧めします。

株が小さい場合、春の始まり、秋の終わりは
用土が乾きにくい傾向にあります。


③植え替え・肥料について

鉢内に根が回った際に、1回り前後サイズに鉢増しを行います。

※目安:現在4号鉢の場合、5号鉢植えに鉢増しを行います

植え替え時は根鉢を崩さず、そのままの形で用土をたしていきます。
株元の位置も前の鉢植えと同じにします。

追肥は根が安定する、植え替え後2週間を目安に行います。

固形肥料、液体肥料など全ての肥料を与えることが可能です。


成長しない時期は肥料を吸収できず、マイナスに働くため、
肥料の効く期間を考慮し、生育期のみ与えます。


元肥や追肥面では、有機肥料はぼかし肥料を使用することで、
有用バクテリアが反応し、phを中性付近に安定しやすくなります。

用土は自然にphが下がりやすいですが、化成肥料などによる直結の影響ではありません。

発生リスクのある病害虫&対策

ドルステニア・ギガスは"観葉植物"に適用のある農薬が使用可能になります。



比較的病害虫には強いですが、カイガラムシの発生のリスクがあります。
※カイガラムシは大量発生すると、農薬も効きにくいため、
予防や発生し始めたら即時の対応が大切になってきます!


カイガラムシの発生には、顆粒を用土表面にまくオルトランDX(浸透移行性があります)、
葉面や株に散布するベニカxファインスプレーがお勧めです。


堆肥や腐葉土の腐植質の用土を使用する際は、用土の中に
コガネムシやネキリムシなど幼虫の発生のリスクは常にあります。

※農薬使用の場合は、商品パッケージに記載の用法用量は従ってください。


お勧めの殺虫剤:スミチオンやモスピラン(コガネムシやカミキリムシなど大きめな害虫対策)、
ゼンターリ顆粒水和剤(ヨトウムシ対策に有効)
ダイアジノンSLゾル(土壌潅水するとコガネムシ幼虫に有効)

お勧めの殺菌剤:トリフミン(治療目的)、ペンコゼブ水和剤(予防目的)、
トップジンM水和剤やベンレート水和剤(治療&予防目的)

水やりを行う際に葉水をしてあげると、水が苦手なハダニやうどんこ病の予防にもなります。

ベニカxファインスプレー(樹木類に適用あり)など、
殺菌、殺虫効果のある複数の種類の成分が含まれたものがあると
発生時や予防に便利です(^^)

地植えする際の注意点

日本国内の沖縄以外では、無加温ハウス含めて地植え栽培は不可能です。

ドルステニア・ギガスは高温な環境を好むため、晩秋から4月下旬位までは
屋内の直射日光の当たる環境で、加温しての栽培を推奨します。

基本的に高温な環境を好み、
最低気温15℃、最高気温20℃程の環境から緩やかに成長します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加