ドンベヤ・ロトゥンディフォリア

和名
ドンベヤ・ロトゥンディフォリア
学名
Dombeya rotundifolia 
別名
wild pear ※梨の仲間ではなく、花の見た目からそう呼ばれています。
英名
South African wild pear ※梨の仲間ではありません。
分類階級【目科属】
アオイ目アオイ科ドンベヤ属
原生地
南アフリカ共和国・東アフリカ クワズール・ナタール州~エチオピア
樹高
◎最終的な樹高:平均3m~5m 大きな株だと10mほどになる場合があります。

樹勢
比較的小型の樹木ですが、成長は早く
大苗で地植え後は年間1m前後伸びます。
耐寒性
◎比較的強い
暖地では通年屋外管理が可能です。
【瞬間的な最低気温がマイナス5℃~マイナス6℃の地域まで】
耐暑性
◎強い

真夏の遮光されない直射日光の当たる環境で栽培した場合も特に葉の傷みはみえません。
日照要求量
◎多い

基本的に遮光されない直射日光の当たる環境で栽培することが望ましいですが、
半日陰の環境でも栽培可能です。

光合成の活発な時間帯は、午前7時~9時頃であり、
朝日の当たる東側での管理が理想です。
栽培難易度
◎比較的容易

耐病性も強く、暖地では容易です。
水の要求量
◎多い

鉢植え栽培の場合、樹勢に応じた水やりの調整が必要です。

生育期から夏場は良く用土が乾きます。
希少性
◎珍しい

ドンベヤの仲間では最も耐寒性のある種類の一つです。

冬場の気温がマイナス5℃程までの地域にお住いの地域の方で
個性的な庭木をお探しの方にはお勧めの植物です。
備考
海外では盆栽仕立てや養蜂にも利用されています。

特徴

ドンベヤ・ロトゥンディフォリアは
アジサイのように白い花を花を密に咲かせ、
成長につれコルクのように樹皮がはがれます。

比較的小型でしっかりとした樹形、
大きく育った株は、初春に樹を覆うように花を咲かせ、
暖地では個性的な庭木シンボルツリーとして活躍してくれます。

学名の"rotundifolia"は「丸い葉」の意味があります。

ドンベヤの仲間では耐寒性が高く、栽培も容易です。

栽培情報

①用土配合について

日本と比較してやや降水量の少ない地域に自生しているため、
多くの時期を雨ざらしの環境で屋外管理する場合、
しっかり水はけを確保する用土との相性が良いです。

また成長も促進させることをは配慮し
堆肥質の水持ち・肥料持ちの良い
弱酸性から中性の用土をお勧めします。


赤玉土6割+腐葉土or植物性堆肥4割をベースに、パーライト・くん炭を1割ほど混ぜたもので
栽培可能です。

市販の水はけの確保されたバラの土や観葉植物の土でも代用可能です。


②水やりについて

最低気温が10℃程になり日中暖かくなる時期から芽吹き始め、ゆっくり成長します。

※年間通して、一度の水やりは鉢底からたっぷりこぼれだすほど与える必要があります。

※特に生育期は注意が必要で
一度に水を与える量が少ない場合は支障が出ますが、
たっぷり与える分には問題ありません。

③水やりの目安の頻度
☆12月~2月:1週間に1回 ※屋外管理では真冬は落葉します。

用土の表面が白く乾いた場合も、軽く掘り用土が湿っていたら与える必要はありません。

◎冬時期の水やりは、迷ったら翌日以降に行うようにします。


特に霜がおりる恐れのある厳寒期は、用土が湿った状態だと良くないため、
天気予報を常に確認しながら、
雨や寒い日が近い日には水を与えないようにします。

連日続く雨の場合は、軒下などに取り込むのをお勧めします。


※暖かいお部屋で管理する場合は、新芽も展開し生育するため、用土が乾いたらたっぷりと与えます。

室内管理の場合は日照不足の状態になりやすいため
必ず直射日光の当たる環境で管理する必要があります。


☆6月~9月:毎日1回 盆栽仕立てなど株に対して小さな鉢植えの場合、1日2回与えても大丈夫です。

◎暑さの続く時期は迷ったら、水やりをする形で問題ありません。

気温が25℃以上の晴れた日は
用土の表面が乾くと、すぐに全体的にも乾きやすくなります。


☆3月~5月、10月・11月:3日に1回

用土の表面全体が乾いて1日後を目安に与えます。


樹勢に応じて、調整する必要があり
寒い際は与える必要がなく、この時期も
迷ったら与えず、翌日以降にすることをお勧めします。

③植え替え・肥料について

鉢内に根が回った際に、2回り前後サイズに鉢増しを行います。

※目安:現在7号鉢の場合、9号鉢または10号鉢植えに鉢増しを行います

植え替え時は根鉢を崩さず、そのままの形で用土をたしていきます。

株元の位置も前の鉢植えと同じにします。

追肥は根が安定する、植え替え後2週間を目安に行います。

固形肥料、液体肥料など全ての肥料を与えることが可能で、
樹勢が強いため、化成肥料【窒素10-リン酸10-カリ10】など比較的強めのものがお勧めです。

成長しない時期は肥料を吸収できず、マイナスに働くため、
肥料の効く期間を考慮し、生育期のみ与えます。

発生リスクのある病害虫&対策

ドンベヤ・ロトゥンディフォリアは樹木類に適用のある農薬が使用可能になります。


比較的病害虫には強いですが、葉っぱはヨトウムシ類・稀にコガネムシの成虫による食害があります。

堆肥や腐葉土の腐植質の用土を使用する際は、用土の中に
コガネムシやネキリムシなど幼虫の発生のリスクは常にあります。

※農薬使用の場合は、商品パッケージに記載の用法用量は従ってください。


お勧めの殺虫剤:スミチオンやモスピラン(コガネムシやカミキリムシなど大きめな害虫対策)、
ゼンターリ顆粒水和剤(ヨトウムシ対策に有効)
ダイアジノンSLゾル(土壌潅水するとコガネムシ幼虫に有効)

お勧めの殺菌剤:トリフミン(治療目的)、ペンコゼブ水和剤(予防目的)、
トップジンM水和剤やベンレート水和剤(治療&予防目的)

水やりを行う際に葉水をしてあげると、水が苦手なハダニやうどんこ病の予防にもなります。

ベニカxファインスプレー(樹木類に適用あり)など、
殺菌、殺虫効果のある複数の種類の成分が含まれたものがあると
発生時や予防に便利です(^^)

地植えする際の注意点

地植えの適期:4月中旬~6月下旬
※真冬でも霜がほとんどおりない地域のみ可能になります。
【瞬間的な最低気温がマイナス5℃~マイナス6℃の地域まで】
※晩秋に紅葉し、冬は落葉します。


木質化の進んだ(4号苗以上の株で6号苗以上のサイズが理想)で行います。

秋にも地植え可能ですが、木質化が進んでいない株は越冬できない場合があります。


ドンベヤ・ロトゥンディフォリアの自生地は、九州以北と比較してもやや気温が高めなため、
厳寒期は株元にウッドチップや堆肥を敷き詰め、保温効果を高めてあげると株に優しいです。

寒風が吹き付ける際は、不織布で株を覆ったり、ビニールカバーなどをかぶせてあげると
より安心です。


植え付け時は地面と株元の位置は同じくらいに行い、
株を囲むように周りに土を盛り、株に水が溜まりやすいようにします。


その後たっぷりと水やりを行います。(理想は2回に分けて行う)
※目安として10リットルの水を2回 2回目は10分から15分後に行います。


植え付け後は、酷暑が続く場合以外は水やりをする必要がありません。


生育期は定期的な追肥をすることで、良い成長をします。

※追肥は植え付け2週間程経ってから、しっかり根が安定してから行う必要があります。
用法用量は商品説明に従ってください。


例:IB肥料【窒素10-リン酸10-カリ10】など比較的強めのものがお勧めです。


人間と同じくミネラル分も健康な生育には欠かせないため、ミネラル資材を使用するのも
非常にお勧めです。